オープンキャンパスに予約システムを活用|進むオンライン対面融合型のDX事例集

オープンキャンパスに予約システムを活用|進むオンライン対面融合型のDX事例集

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大学・専門学校への進学を目指す受験生にとって重要な情報源がオープンキャンパスです。しかし、これを効果的に活用するためには、オンラインと対面の融合型の新しい形を知っておく必要があります。本記事では、オープンキャンパスにおける予約システムの活用から、具体的な大学の事例をもとにしたオンラインと対面の融合型DX(デジタルトランスフォーメーション)の効果までを詳細に解説します。

オープンキャンパスとは

オープンキャンパスとは、大学や専門学校などの教育機関が、自身の学校の魅力を広く一般に発信するためのイベントです。主に高校生やその保護者を対象とし、学校の施設や教員、学生、カリキュラムなどを直接見学・体験し、進学する際の参考情報とするために開催されています。

目的と重要性

オープンキャンパスは、学外の人々が学校や大学の教育環境を直接体験できるイベントであるため、大学側は自らの魅力を伝え、新たな学生の募集や社会の理解を深めることができます。その目的は大きく分けて2つです。

①大学の施設や教育内容のPR

施設のPRとして、最新の教室や研究施設、図書館、体育館などを公開することで、その学校や大学が提供する学習環境の良さをアピールすることが可能です。特に、高度な設備や独自の施設を持つ場合、これをアピールポイントとして強調することで、学びたい意欲を湧き上がらせる効果が期待できます。

次に教育内容のPRとして、模擬授業や研究発表、教員との交流などを通じて、どのようなカリキュラムが組まれているのか、どのような教育方針を持っているのかを直接伝えることができます。実際の授業風景や教員の情熱を直接感じることで、高校生やその保護者はその学校や大学の教育内容に対する信頼感を与えられます。

大学は、オープンキャンパスを通じて、自らの魅力を最大限に伝え、未来の学生や社会との絆を深めることが可能になります。

②参加者に大学生活をイメージさせる

実際のキャンパスを歩くことで、その大学の雰囲気や規模、設備を直感的に感じることができます。普段は閉ざされている研究室や図書館、学食などを自由に見学することで、日常の学びや生活空間を体感することが可能です。

またオープンキャンパスでは、実際の学生がガイド役となることも多く、参加者と交流の機会が生まれます。学生たちの生の声や経験談は、参加者にとって非常に貴重な情報源です。在学生の話から、授業の雰囲気、サークル活動、友人関係など、大学生活の様々な側面を具体的にイメージする手助けとなります。

さらに、模擬授業やワークショップといったプログラムの体験は、大学の学問や研究の深さ、そしてその魅力を実感することができます。これにより、参加者は自らが将来その一員となり、学びを深めていく姿を想像しやすくなり、大学へ通う意欲に活かされます。

オフラインとオンラインの違い

伝統的には、オープンキャンパスは主に対面式で行われてきました。その最大の特徴は、学校の雰囲気を直に感じられることにあります。一方で、近年の新型コロナウイルス感染症拡大により、オンラインで開催する学校が増えてきたという事実があります。このメリットとして、遠方からでも参加でき、柔軟なスケジューリングが可能になったことや、コンテンツを録画することで後から見返すことができるといった点が挙げられます。その一方で、実際の学校の雰囲気を感じることが難しいというデメリットは改善していく必要があります。

予約システムの活用とその効果

オープンキャンパスの取り組みにおいて、デジタル技術の活用は欠かせない要素です。中でも予約システムの導入は、参加者側へのサービス向上だけでなく、効率化やコスト削減にも役立つツールとして注目されています。今回は、その特徴や効果を見ていきましょう。

予約システムのメリット

予約システムが生み出すメリットは、利便性の向上です。日本全国から参加者が集まるオープンキャンパスでは、予約システムがもたらす効率性が重要になります。実際に導入した際の具体的なメリットを解説します。

人数把握・混雑緩和

参加者が一斉に集まることで発生する、段取りの混乱や待ち時間が解消されます。特定の時間に多くの人が集まるイベントでは、事前予約による参加で、混雑を緩和しスムーズな進行が可能です。参加人数を把握できることによる、資料の用意やスタッフ配置、設備なども効率的に準備でき、リソースを無駄にしないといった効果もあります。

情報共有

予約システムを通じて参加者情報を事前に把握することで、参加者の興味や期待、過去のオープンキャンパスとの比較など、さまざまな情報を把握し、今後のイベントの改善に役立てることができます。予約システムを用いて参加者の来校意向やその時点での関心度を把握し、それぞれのニーズに合わせた対応も可能になります。また、予約システムを通じて、参加者への情報提供やリマインダーの送信、変更やキャンセルの通知などがスムーズに行えます。

セキュリティ向上

来場者の事前確認やIDのチェックを効率的に行えるため、キャンパス内の安全を確保できます。予約システム自体のセキュリティも高ければ、より安心して参加できるオープンキャンパスを開催できます。

参加者の満足度向上

予約システムによって計画的なキャンパス訪問を実現でき、待ち時間や混雑の回避、情報を効率的な収集、安全性の高い開催といったメリットによって、大学に好印象を抱くことが予測されます。

大学の事例から見る実際の予約システムの効果

これまでに見てきた予約システムの効果を実際に予約システムをオープンキャンパス開催に利用している大学を紹介して、解説していきます。

福岡県立大学 人間社会学部公共社会学科

参考:福岡県立大学 オープンキャンパス

オープンキャンパスの予約サイト:https://reserva.be/fpu1opencampus

福岡県立大学にて、オープンキャンパスがオンラインで行われ、教員がキャンパスライフや研究、受験勉強や進路などについて、参加者の相談を受けました。

予約システムを使用した予約によって、開催日数日前にメールに自動でZoomのミーティングIDが送られ、スムーズな参加を可能にしており、参加者の負担も運営者も負担も軽くなっています。

大阪歯科大学歯学部

大阪歯科大学の歯学部で行われたオープンキャンパスでは、キャンパスツアーや個別相談、実習体験などの企画を実施しました。特に個別相談では、あらゆる疑問に対して詳しく話しており、学部の特徴や他大学との違い、国家試験の対策、学生生活、入試制度など、参加者が得たい情報を細かく説明しています。

またオープンキャンパスに申し込んだ参加者には、駿台予備学校講師による入試対策講座をいつでも視聴できるという特典もあり、参加意欲を高めています。予約のしやすさに加え、複数回の別途申し込みが不要であるため、気軽に参加することができます。

東京女子大学

東京女子大学の大学祭、VERA祭では、キャンパスツアーを実施します。普段のキャンパスライフを、学内を案内しながら紹介することで、実際に通うイメージを付けることができます。学祭内イベントということもあり参加しやすいのも特徴です。

予約サイトは、日程選択で30分ごとに時間を設定されており、参加したい時間を選んで予約できます。学祭を楽しみながら、キャンパスツアーも参加できる、デジタル化を上手く活用した例です。

オンラインと対面の融合型DXの導入とその影響

ここでは、オンラインと対面の融合型DXの導入について詳細に解説します。これは、オープンキャンパスの開催方法の1つとして重要な存在となり、いくつかの学校がこの手法を導入しています。オンラインと対面の最適な組み合わせにより、多くのメリットが得られるでしょう。

ハイブリッド型オープンキャンパスの特徴

ハイブリッド型オープンキャンパスとは、オンラインと対面の方法を融合させた新たな形態のオープンキャンパスのことを指します。対面形式とオンライン形式の両方を計画的にブレンドすることで、参加者にさまざまな選択肢を提供します。ここでは具体的な特徴を2つに分けて紹介します。

対面とオンラインの合わせ技

対面とオンラインの融合したことで、総参加者が増加すると予測されます。物理的な場所への訪問とオンラインの参加を組み合わせることができるため、参加者にとっては場所や時間の制約が少なくなります。遠方の学生や多忙な学生も気軽に参加することが可能になります。

実際の学校のキャンパスを訪れることで、リアルな雰囲気や設備を直接体感でき、オンライン部分では地理的な制約がなくなるというメリットがあり、各々が自分に合った方を選択して参加できるといった広範性があります。

リアルタイムかつ自由な参加

リアルタイムに参加することで情報を即時に得ることができます。さらに、オンラインにより参加する時間や場所を自由に選ぶことになるため、手軽に情報収集が可能となります。オンラインでも直接参加同様、疑問に思ったことをチャットですぐ質問できるため、両方の参加者に同一の参加機会を与えられます。

DX化による変化とその影響

DX化による変化とその影響について、学生の視点から見たメリットと教育機関の視点から見たメリットの2つの視点で説明します。

学生の視点から見たメリット

学生の視点から見ると、対面とオンラインの組み合わせにより情報収集が容易になります。つまり、オンラインによる全国どこからでも参加可能であることと、対面による現地の雰囲気を感じ取ることを、自分で選択して参加できることが、大学への良いイメージや印象につながります。また、リアルタイムで情報が得られるため、質問なども即時に解消することが可能です。

教育機関の視点から見たメリット

教育機関の視点から見ると、オンラインと対面の組み合わせにより、より多くの人々に情報を伝えることができます。これは、地方からの参加者でも、オンラインを通じてリアルタイムで情報を得ることができるため、広範囲に広告を展開することが可能です。また、オンラインの導入により、より自由なスケジューリングを実現できます。

オープンキャンパス予約はRESERVA

各大学における先進的な技術の取り入れや活動は頻繁に起こっており、ITやDXに取り組む大学も少なくありません。その取り組みにおける選択肢のひとつとして、予約システムの導入が挙げられます。オープンキャンパスへの申し込みに予約システムを導入することは、申し込み数を増やす有効な手段です。大学・参加者双方の負担を軽減し、申し込みのハードルを下げられます。

特に予約システムRESERVAはサブ管理者設定機能や、IPアドレス制限機能などによって、セキュリティの強化も見込めます。さらにZoom連携機能で、オンラインでのオープンキャンパス実施も、負担なく開催が可能です。

オープンキャンパス予約を快適にするシステムRESERVAの利用はこちらをご覧ください。

まとめ

オープンキャンパスをきっかけに大学を選ぶ参加者は少なくありません。より参加しやすく、十分な情報を得る機会にすることで、大学自体の信頼や志願の理由になります。

本記事では、オープンキャンパスに予約システムを活用し、オンライン対面型のDXを導入する事例を解説しました。これらは現代の教育の進化を具現化する一例であり、効率的な帳票共有や、対面とオンラインの合わせ技による自由な参加など、多方面に及ぶメリットがあり、今後も更なる発展が期待されます。RESERVA.acでは大学DX化に関する事例を今後も取り上げていきます。

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