【SDGs・AI・自主学習の推進】魅力づくりのための大学の取り組み事例(関関同立編)

【SDGs・AI・自主学習の推進】魅力づくりのための大学の取り組み事例(関関同立編)

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毎年、多くの大学で新しい時代にふさわしい取り組みが行われています。しかし、他大学のホームページなどを閲覧する機会がなく、それらの取り組みについて詳しく知らない方も多くいます。

今回はそんな方に向けて、私立大学が行っている新たな取り組みを、「関関同立」と呼ばれている関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学に絞って紹介、考察していきます。

この記事を通して現在各大学が行っている、激しく動く時代に適応するための取り組みを知り、大学の関係者の方はその大学の新たな取り組みに活かし、そのほかの方も自身の事業の参考になれば幸いです。

各大学の新たな取り組み

関西大学|関西大学×SDGs

2015年9月25日に、第70回国連総会において、「持続可能な開発のためのアジェンダ2030」が採択されました。それを受けて、関西大学では、2018年12月から「SDGs推進プロジェクト」を設置し、SDGsの推進活動に積極的に取り組み始めました。

補足:持続可能な開発目標(SDGs)とは
2015年9月の国連サミットで採択された、「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「すべての人に質の高い教育を」「ジェンダー平等の実現」「安全な水とトイレを世界中に」「クリーンなエネルギーをすべての人に」「働きがいと経済成長」「産業と技術革新の基盤をつくる」「人や国の不平等をなくす」「住み続けられるまちづくり」「つくる責任とつかう責任の認識」これら17の大きな目標からなる活動指針です。

学長のもとに設置された「KANDAI for SDGs推進プロジェクト」の下に、「KANDAI for SDGs 推進検討ワーキンググループ」を編成し、併設校や環境保全委員会、学生団体であるSDGsキャンパスサポーターなどと連携して、具体的な取り組みの策定や実施支援・事例の積極的な情報発信をしています。

詳しくは下記をご覧ください。
関西大学「関西大学×SDGs 私たちは考動する」

関西学院大学|AI活用人材育成プログラム

デジタル変革が加速していく中で、関西学院大学は文系・理系出身を問わず、AI・データサイエンスの知識を持ち、それを活用して課題を解決できる人材を育成するため、2021年7月から「AI活用人材育成プログラム」を企業や自治体、大学に向けて有償で提供することを決定しました。

このプログラムは2017年に日本IBMと共同で立ち上げられ、2019年度より関西学院大学の全学部生向けに開講されていたプログラムのバーチャルラーニング版(VL版)です。すべてオンデマンドで受講したいときに何度でも利用でき、オンラインテストで合格すれば、修了証とオープンバッジ(デジタル修了証)が発行されます。

2021年度のVL版では、
・AI活用入門:データサイエンス、AIを用いたアプリケーション開発に関する基礎知識を学ぶ
・AI活用アプリケーションデザイン入門:AIの各機能を現場で活用するための知識とスキルを学ぶ
・AI活用データサイエンス入門:ソフトウェアによるデータ解析を現場で活用するための知識とスキルを学ぶ
これら3つの科目が開講され、その他の科目も2022年度以降順次開講が予定されています。

詳しくは下記をご覧ください。
関西学院大学「AI活用人材育成プログラム(日本IBMと共同開発)バーチャルラーニング版を提供」

同志社大学|ALL DOSHISHA 教育推進プログラム

1875年創立の同志社大学は、創立150周年を迎えるにあたり、「同志社大学ビジョン2025」を掲げました。「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」は、そのビジョンにおいて掲げたテーマに即した教育プログラムの提案を求め、その経費の一定額を大学が負担して支援するというプログラムです。

2019年度は「社会実践のためのブレンディッド・ラーニングの構築ー『地の塩』プロジェクト」、「『スポーツ・健康科学研究』を通して学力の3要素を育成する高大接続プログラムの開発とその強化」、「アカデミック・ポートフォリオを活用したセルフ・プロデュース型キャリア能力開発システムの構築」、2020年度は「国際ビジネス教育の展開 ー多文化共生時代のビジネス・マインドー」のように、今までも多くのプログラムが採択されてきています。

成果・経過報告会やシンポジウムも開催されており、採択された教育プログラムの進捗状況、課題や今後の展望などの報告も盛んに行われています。

詳しくは下記をご覧ください。
同志社大学「学びのかたちの新展開>ALL DOSHISHA 教育推進プログラム>趣旨」

立命館大学|Student Success Program(SSP)

立命館大学は、正課・課外の枠を超えて、学生の学びを支援していくことを目指した「包括的学習者支援」という基本方針を定めました。この基本方針の下で、2017年度より、学生一人ひとりが成長するよう自立して学習していくための学生支援としてSSP(Student Success Program)を順次実施し始めました。

このプログラムは「自立支援」と「成長支援」の2つの観点から学生を支援しており、

「自立支援」では、
・アセスメント:学生自身が学習状況を認識・理解できるように「学びへの動機づけ」や「学習スタイル」などのチェックシートを提供
・コーディネート:学生の個々の課題を把握し、必要な支援が受けられるよう引き継ぐ
・個別支援:学生との1対1の面談で学習のスケジュール作成や目標設定などを支援
・入学前支援:スポーツ、文化芸術活動などで早期に合格が決まる学生に、入学前から大学や学部の学びに触れる機会を提供
これら4つの支援がなされており、

「成長支援」では、
・キャリア形成支援:初年次から卒業後のキャリアを意識し、卒業までに必要な能力を明確にする
・リーダーシップ養成:「リーダーシップ」や「組織マネジメント」、「会計」などの知識・技能を身につけるための講習会を実施
・地域・社会貢献:課外自主活動を活かして、地域・社会への貢献活動の機会を創出
・国際交流:課外自主活動を通じて海外の大学との交流機会を創出し、広い視野と異文化理解力の向上を狙う
これら4つの支援がなされています。

詳しくは下記をご覧ください。
立命館大学「Student Success Program(SSP)」

様々な参加型プログラムと予約システム

各大学で未来的思考は強く、ITに取り組む大学もあります。その取り組みにおける選択肢のひとつとして予約システムの導入が挙げられます。学生向けプログラムへの申し込みに予約システムを導入することは、申し込み数を増やすうえで有効な手段になり得ます。今まで窓口で行っていた申し込み手続きをオンライン化することで、大学・学生双方の負担を軽減し、申し込みのハードルを下げられます。
さらに、今まで大学ホームページから申し込みを行っていた場合も、RESERVA予約システムのサブ管理者設定機能や、IPアドレス制限機能などによって、さらなるセキュリティの強化も見込めます。

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まとめ|関連記事

今回は、私立大学が行っている新たな取り組みを、関関同立の4大学に絞ってご紹介しました。各大学の新たな取り組みを見てみると、ITや医療、グローバルなど現代において動きを増してきた分野に関する取り組みが多く、激しく動く時代の潮流のなかでも各大学が依然として前線に身をおいていることがわかります。
この記事を通して、この時代に適応するうえで参考になる取り組みが見つかれば幸いです。

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